| 矢沢 |
だから、ぼくは、ミュージシャンの方、
俳優さん、女優さんに言いたい。
「社長になんなさい」って言いたいね。
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| 糸井 |
ああー。
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| 矢沢 |
使われちゃダメだって言いたい。
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| 糸井 |
そうか。うん。
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| 矢沢 |
あなたも事務所つくって、
社長兼女優、社長兼俳優、社長兼音楽家、
やったら、理にかなうだろうとぼくは思う。 |
| 矢沢 |
だから、最初から
「あ、わたくしですね、やりましょう」って、
スパーンとはじまるわけじゃないんだよ。
だって、もともと人は本能的に、
矢面に立ちたくないんだもん。
ぼくはそう思うんだよ。
なにかの拍子に、自分が前に押し出されててね、
「オレ?」って最初は戸惑って、
「え、マジかよぉ」って言いながら、
でも、どう見ても、キョロキョロ見回しても、
「オレしかやるやついねぇよな‥‥」
ってことを、悟るんですよ。 |
| 糸井 |
架空のオレだったり、
架空のお客さんだったりする人々がね。
で、なんやかんや言われたやつを、
「そうだろうなぁ」って感じながら、
「じゃあ、いいんじゃない」って思えたら
それが完成なんだよ。
つまり、頭の中にはりだして、眺めて、
自分が飽きないようなものはOKなのよ。
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| 矢沢 |
そうなのよ!
自分が飽きないものがOKなわけよ。
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| 糸井 |
そうなんだよね。
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| 矢沢 |
そうなの。ダーッとつくったものは、
飽きるのが速いのか、遅いのか、
そのへんがよくわからなくなるんだよ。
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| 糸井 |
ほんとうは、つくったほうとしては、
できあがったらそれで終わりにしたいんだよね。
「オレは、もうつぎ行くから」
って言いたいんだよ。 |
| 矢沢 |
たしかに、キャロルのころは、ただ青いだけ。
青くて一所懸命。でも、それが素敵なのよ。
あれはあれでいいんだよ。
あれはあれでグレイト。 |